一般社団法人 公園管理運営士会
会長 橘 俊光
公園管理運営士の資格認定制度は、一般財団法人公園財団が創設、主宰し、試験の実施・認定機関は一般社団法人日本公園緑地協会です。平成18(2006)年に試験制度が始まって以来、累計合格者数は約3,600名、そのうち公園管理運営士の有資格登録者数は約2,500名となっています。
公園管理運営士会は、その有資格者により平成20(2008)年に任意団体として設立され、平成24(2012)年に一般社団法人として認可されました。当会は、公園管理運営士として資格登録された方の情報ネットワークを築き、継続的な学習や情報交換等を促進することにより職能の向上を図るとともに、公園管理運営士の社会的信用を高めていくことなどを活動の目的としています。
現在、全国の地方公共団体では都市公園等での指定管理者制度導入が進んでいますが、この指定管理者の人材を支えているのが、公園管理運営士です。また、国営公園等の管理運営受託においても多くの公園管理運営士が活躍されています。このように国や地方公共団体においては、公園管理運営士についての理解が深まってきているといえるものの、その評価については必ずしも充分とはいえない状況です。
このため、今後、一層その理解を促進させ、資格の社会的地位向上と、各人の資格取得のメリット向上につなげることが必要と考えています。
また、国土交通省の「都市公園の柔軟な管理運営のあり方に関する検討会」による提言(令和4(2022)年10月)にもあるように、社会状況の変化に応じた、新しい時代の公園や緑地づくりが求められていますが、公園管理運営士はこの状況に対応した管理運営を円滑かつ効果的に推進できる、高いマネジメント能力をもった人材です。言い換えるならば、都市における貴重でよりよい空間を、市民・利用者のみなさんといっしょになって、より安全・安心で、憩える、楽しい場所、気持ちの良い場所づくりにマネジメントするのが公園管理運営士といえます。その意味で、公園管理運営士の活動、行動は今後ますます社会に期待される重要な役割を持つものであり、魅力ある資格でもあるといえます。
公園管理運営士有資格者のみなさまにはひとりでも多くご入会いただくことをお願いするとともに、多くのみなさまの当会への積極的なご参加、ご協力をお願いする次第です。
いっしょに活動していきましょう!!
2025年8月1日